四国・徳島に、長さ約198Kmの“吉野川”という川があります。
この川の河口から約14Kmの地点に
第十堰(だいじゅのせき又はだいじゅうぜき)と呼ばれる石積みの堰があります。
先人の知恵と松杭と青石を使って築かれたこの堰は
築後250年経った現在も見事にその役目を果たしつづけ
この瞬間も、私たちの心が帰っていく場所として、ありつづけてくれています。
建設省(現・国土交通省)がこの第十堰を取り壊し
代わりに巨大な可動堰を造るという計画があることを知ったとき
私たちは、はじめに可動堰ありきはおかしい。
吉野川のことは、まず住民が決めることだ。と、思いました。
そして1993年9月、地元徳島において
吉野川の自然と第十堰改築を考える と題するシンポジウムを開催したのが
私たち「吉野川シンポジウム実行委員会」のはじまりです。
当初、このシンポを開催するためだけに設立されたのですが・・・・・
ホントは、いっかい限りの実行委員会のはずでした。
ところが可動堰計画への疑問を投げかける声が、日増しに増えはじめ
状況が大きく動き、吉野川という“川”を巡る活動が続いていくことに。
第十堰をめぐる問題は、その後、吉野川への関心の高まりをバックに
住民と建設省が徹底的に冷静な議論をし、またそれをマスコミが取り上げたことで
さらに住民の関心を増幅させるというユニークな経過をたどりました。
そして2000年1月、徳島市で実施された“住民投票”へと実を結び
その結果が“投票者の9割が可動堰NO”選択をするに至ったのです。
こんな幾度にわたる大きなうねりを経験しつつ、今にいたっています。
貴重な経験です。
でも、ほんとは川で遊んだり
ひろーい河原でのんびりするのが一番好きなんです
私たちは、もともと川で遊ぶことが大好きな者たちの集まりでした。
釣りをする人、カヌーにのる人、キャンプをする人、泳ぐ人・・・。
だから、吉野川が「この先もずっと自慢できる川」であってほしいし
好きな人を連れて行きたい川であってほしい、と願ったのです。
そんな想いから始まった「第十堰運動」も
ここにきて新たな「目標」へ向けて、取り組みはじめました。
可動堰から川を守った、それでいいというものではない。
これからは、川を本来の姿にもどしていきたい。
これが次なる、ちょっとワクワクする“野望”なんです。
そして、私たちの企ては目下、着々と進行中。
この指、とーまれ!
吉野川シンポジウム実行委員会スタッフ一同より
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